退院後の在宅介護で始めた「転倒予防」3つの工夫【福祉用具レンタル活用】

在宅介護

退院後の在宅介護で始めた「転倒予防」3つの工夫【福祉用具レンタル活用】

手術と4週間の入院を経て、自宅へ戻ってきた父。
まず不安だったのは、在宅介護で転倒を防げるのかという点でした。

高齢者にとって「転倒 → 骨折 → 入院」の流れは
元の生活に戻れなくなる大きなリスクになります。

そこで私たち家族が取り組んだ
退院後すぐにできる転倒予防対策をまとめました。


1|介護ベッドの見直しで立ち上がりの安全性をUP

退院直後は特に、起き上がり動作が負担になります。
そこで、もともとレンタルしていた介護ベッドを見直しました。

◆頭部分のリクライニング機能を追加

  • 自力で起き上がりやすい

  • ふらつきが減り、転倒予防につながる

  • 介助側の腰への負担軽減

「高さ調整のみ → 頭が上がるベッド」にしただけで、
父の動作がスムーズになり、安心感が増しました。

退院後の転倒予防は、ベッド周りからが基本。


2|ベッド柵を「L字型」に変更し、落下防止と動線確保

夜間や寝返り時は、最も転倒リスクが高まる時間帯です。
そこで、ベッドの柵をL字型に変更しました。

  • 身体がずれたときに支えになる

  • 起き上がる方向に合わせて使える

  • 視界を遮らず圧迫感が少ない

転倒だけでなくベッドからの転落防止にも役立っています。


3|室内用歩行器の導入は「合う・合わない」で判断

室内移動の安定を期待して歩行器をレンタルしましたが…

  • 家の間取りと相性が微妙

  • 小さな段差で引っかかりやすい

  • 本人は杖の方が安心して使える

という結果になり、無理な使用は逆に危険と判断して返却。

福祉用具は **“試して選ぶ”**ことが大切だと実感しました。


4|在宅介護での転倒予防は「環境の見直し」から

高齢者の転倒は、
体の変化 × 住環境 × 行動の変化
が重なって起こります。

退院後の生活は特に不安が多いため、
できる範囲で転倒リスクを減らしていくことが重要です。


今後の改善ポイント(記録として)

  • 段差の解消(玄関・敷居)

  • 夜間の移動に足元灯を設置

  • 家具の配置を見直し、動線を確保

  • デイサービスと情報連携し歩行状況を確認

焦らずに、一つずつ整えていきたいと思います。


まとめ|退院直後は「まずベッド周り」から

今回の対策を簡単にまとめると👇

工夫したこと 効果
介護ベッドの機能見直し 起き上がりが楽 → 転倒予防に
L字型ベッド柵に変更 夜間の落下防止&安全な動線
室内用歩行器を試す 自宅に合う道具か確認

在宅介護は不安の連続ですが、
小さな工夫で安全性は大きく高まります。

同じ状況のご家族の参考になれば嬉しいです。

次回は、夜間の転倒を防ぐ「照明の工夫」について書きます。

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