1日2件の予約は無理だった——父の疲れから学んだ、介護スケジュールの組み方

在宅介護

介護をしながら「できるだけ1日にまとめて用事を済ませたい」と思ったことはありませんか?

仕事をしながら介護をしていると、付き添いのために有給休暇を使う機会がどうしても増えてしまいます。「急なときのために有給は温存しておきたい」——そう考えて、私も休日に予定を詰め込もうとしていました。でも最近、それが父にとってどれだけ負担になっていたかを、身をもって実感することになりました。

午前は皮膚科、午後は訪問歯科——張り切った1日の計画

GW明けの土曜日のことです。午後に訪問歯科の予約が入っていたので、「せっかくだから」と午前中に皮膚科外来にも行くことにしました。なかなか行けていなかった皮膚科に、介護タクシーを使って久しぶりに連れていく予定です。

午前中の皮膚科は、GW明けということもあってかなりの混雑でした。車椅子での移動は、想像以上に父の体力を消耗させてしまいます。受付を済ませ、診察を待ち、会計を終えるまで——その一つひとつのステップが、父にとっては大きなストレスになっていたようです。

それでも、お昼までは元気でいてくれました。「午後の訪問歯科も大丈夫かな」と思っていた矢先のことです。

歯科の先生が来たのに、父は眠ってしまっていた

午後、訪問歯科の先生がいらっしゃったとき——父はすっかり眠り込んでしまっていました。

起こそうとしても、なかなか目が覚めない。診察を進めることができず、先生にもご迷惑をおかけしてしまいました。午前中の皮膚科外来での疲れが、じわじわと出てきてしまったのだと思います。

そのときに、改めて気づきました。父にとって「病院に行く」ということは、私が思っている以上にエネルギーを使うことなのだと。

なぜ病院がこんなに疲れるのか

父はもともと病院があまり得意ではありません。受付から始まり、診察室に呼ばれるまでの待ち時間、診察そのもの、会計——その一連の流れに、慣れない場所・慣れない人・慣れない音が重なります。

GW明けの混雑した待合室で、車椅子のまま長い時間を過ごすことがどれほどの負荷になるか。それが午後の訪問歯科にまで影響することを、今回のことではっきりと理解しました。

また、予定を詰め込みすぎるとせん妄が悪化しやすくなることも、これまでの介護の中で少しずつわかってきていました。今回の出来事は、そのことを改めて思い知らせてくれた出来事でもありました。

今後は「1日1件」を守ることにしました

この経験から、今後は1日の外出・来訪予定は1件までと決めました。

仕事をしながらの介護では、「休日に用事を済ませて、有給は急なときのためにとっておきたい」という気持ちがどうしても出てきます。でも、予定を詰め込むことで父の体調が崩れてしまっては本末転倒です。

日々の様子をしっかり見ながら、無理のないペースで介護していく。それが結果として、父にとっても私にとっても、安定した毎日につながると感じています。

訪問歯科のこと——区役所のチラシがきっかけで

今回診察に来てくださった訪問歯科は、3回目の定期検診です。半年に1回ほどのペースでみていただいています。

訪問歯科を利用し始めたきっかけは、区役所からの封書に入っていたチラシでした。「訪問診療に対応している歯科があるんだ」と調べてみると、これまで通院していた歯科医院が訪問にも対応していることがわかり、それからお願いするようになりました。

父は今、入れ歯なしで食事ができています。そのため、虫歯予防として正しい歯磨きの仕方を毎回丁寧に教えていただいています。「歯科に通院できなくても、口腔ケアを続けられる」という安心感はとても大きいです。

訪問歯科は、介護保険や医療保険が適用される場合があります。かかりつけの歯科に「訪問対応はできますか?」と聞いてみるだけでも、思わぬ選択肢が広がるかもしれません(詳しくはかかりつけ医や地域包括支援センターにご相談ください)。

おわりに

「1日に2件くらいなら大丈夫だろう」——そう思っていた自分の見積もりが甘かったと、今回の出来事で反省しました。

齢を重ねるにつれ、できることが少しずつ変わっていく。それは仕方のないことだとわかっていても、改めて向き合うたびに気持ちがざわつくことがあります。でも、だからこそ「今の父に合ったペース」を大切にしていきたいと思っています。

同じように仕事と介護を両立されている方、予定の組み方に悩まれている方の、何か小さなヒントになれば嬉しいです。

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