転倒は「たまたま」じゃなかった。後から分かった変化のサイン
1|要支援2だった頃の父の生活
3年前、父は要支援2に認定され、半日のデイサービスに通っていました。
当時は認知機能の低下は気になるものの、家の中での生活は比較的自立。
家族の見守りがあれば大きな心配はなく、「まだまだ大丈夫」と感じていました。
デイサービスの日は外出の機会にもなり、
職員さんや利用者さんとの交流で、良い刺激を受けていたように思います。
ただ、あの頃から今思えば、少しずつ変化が始まっていたのかもしれません。
2|認知機能の低下と「要介護2」への変更
約1年前、要介護2の認定を受けることになりました。
デイサービスの利用は平日3日間が半日、残り2日が丸1日へ増加。
表面上は大きな変化がなさそうでも、
介護保険の区分が変わるということは、
「生活のなかで補助が必要な場面が増えている」サインです。
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疲れやすい
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動きが少しゆっくり
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判断力が落ちてきた
その変化が「転倒しやすさ」につながっていたのだと、
今ならわかります。
3|小さな転倒が増えていた
家の中で、父はときどき転びました。
そのたびに私も家族も
「ちょっとバランスを崩しただけ」
「歳だから仕方ないよね」
と、深刻には受け止めていませんでした。
しかし転倒は 認知症の初期サイン と言われることもあります。
痛いと言わなくても、
原因が見えなくても、
転倒が続くこと自体が危険でした。
今振り返ると、背中を痛めていた場所に何度も衝撃を与えてしまい、
それが大きなケガの原因になっていったのだと思います。
4|大きな転倒、そして入院へ
ある日、自宅で転倒した父は
背中を強く打ち、痛みを訴えるようになりました。
整形外科を受診すると、
手術をしないと治らないほどのダメージ があることが判明。
こうして父は4週間の入院となりました。
手術前後は体力も落ち、
入院中は慣れない環境での生活。
本人はもちろん、家族も不安な日々でした。
5|入院生活とリハビリ。変わる体力と気力
背骨の手術を受けた父は、病院での生活が続きました。
4週間という期間は、麻痺や合併症のリスクを避ける上では必要な時間でしたが、
高齢者にとっての「1か月の入院」は大きな負担でもあります。
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ベッド上で過ごす時間が増える
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生活リズムが崩れやすい
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筋力が落ちやすい
入院中はリハビリが行われていましたが、
認知機能の低下も相まって、
「歩けていた距離が短くなる」
「動作がゆっくりになる」
という変化が見えてきました。
病院スタッフのみなさんに支えられながらも、
家に帰れる日を家族で心待ちにしていました。
6|家に帰ってきて感じた「小さな差」
無事退院の日を迎え、自宅での生活が再スタート。
しかし、入院前と比べて明らかに違う点がありました。
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立ち上がりに時間がかかる
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段差や床の変化に怖さを感じる
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環境が変わると混乱しやすい
わたしたち家族は
「転倒さえしなければ大丈夫」
と考えがちでしたが、
実際は
転倒を起こす前からサインは出ていた
ことに気づかされました。
7|転倒は理由があって起きる
今回の経験から、強く実感しました。
「転倒は、たまたま起きるわけではない」
少しずつの変化が積み重なり、
それがある瞬間に表面化する。
後から振り返れば
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もっと段差を減らしておけばよかった
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デイサービスの職員さんにも相談しておけばよかった
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痛みをもっと丁寧に聞いていれば
と思うことばかりです。
しかし、あのときの私たちには
その変化に気づく余裕も、知識もなかったのだと思います。
8|同じ状況にいるご家族へ
もしこの記事を読んでいて、
「最近よく転ぶな」と感じている方がいたら、
ぜひ一度、専門職に相談してほしいです。
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ケアマネジャーさんに現状報告
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デイサービスでの様子を確認
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福祉用具の検討
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病院でのチェック
どれも、できるだけ早いほうが
ご本人の負担を減らせます。
そして、家族自身も抱え込みすぎず、
不安や迷いを口にして良いのだと思います。
9|おわりに
今回は、父の転倒から入院までを振り返りながら、
「小さな変化を見逃さない大切さ」を書かせていただきました。
介護は、誰にとっても初めての経験で、
正解が分からないまま進んでいくことばかりです。
私自身、まだ戸惑いの連続ですが、
こうして記録することで、
同じように悩む方のヒントになればうれしいです。

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